国語教師の歌詞考察シリーズ!!
こんなあなたの助けになります!
1.「うっせぇわ」がなんとなく気になってた人
2.「うっせえわ」になんとなく不快感を感じた人
もくじ
1.共感と不快感
2.時代の狭間のめんどくささ
3.まぁ、言い訳しないようにしましょう

うっせえわって曲、なんか嫌い

友達は結構いいって言ってたよ?

初の歌詞考察シリーズ!
「歌は世につれ、世は歌につれ」
ヒットソングは世の中を映す鏡なんだ!
1.共感と不快感
「いまさら感⭐︎」ありますが、今日は「うっせえわ」の歌詞について考えますよ。
中高生やなんだったら小学生も一時期「はぁーうっせぇうっせぇうっせえわ!!」って言ってました。
まぁ親や先生に向けて言いたくなるのもわかります。うん。
でも実は、この曲、いちばん共感してるのって、20代、30代(前半)の人たちなんじゃないかなと思うのです。
この曲好きって言うのはなんかダサいから言ってないけど、実はストレス解消に聞いてる人多いんじゃないかなと。
先輩の言うことは絶対、先輩のイジリには自虐で対応、一発ギャグ?もちろんやります!
こんなノリ、マジうざいんだけど、みたいな。
せっかく俺が誘ってやったのにって言われたり、覚えたての陰キャって言葉で一括りにしてきたりさ!
わかる、わかるよ涙
せんせい33歳だけど、こういうノリ苦手だもん!
せんせい調べでは40代と30代の間に断絶があるっす!
40代の人たちに対して、20代、30代前半の人たちが思ってることを代弁してくれてる感がうっせえわにはある気がするっす!
どうですかね?
で、不快感の方は単純に言葉遣いが汚いし、メロディがキャッチーなだけに子どもにも歌いやすくなってしまってて、それを聞いたお母さんたちが、まぁ!となってんじゃねぇかなって思ってます。
大丈夫ですよ、お母さん。息子さんたちは流行りが終われば忘れちゃいますからね。
あと、意外とうっせえわって言われてる人たちは言われてることに気づいてないんだと思います。
それより、「まーたわかってねぇ生意気な若手がめんどくせーこと言ってるわ」くらいに思われてる感じがありますなぁ。
みなさんの職場にもこういう構造、あるんじゃないでしょうか?
まさに「歌は世につれ、世は歌につれ」ですなぁ。
ちなみにわたしおにぎりは、こういう40代くらいのおっさんにめんどくせー、何考えてるかわかんねーって言われてる若手、大好きです。
なんでかって、好きなものに対して貪欲だし、ユニークな考え方持ってるし、話し始めると面白い人が多いです。
だから、せんせいはグラス空いてるとか、取り分けろよ気が利かねーなとか絶対言わないっす!
やってくれたら嬉しいけどね⭐︎自分がラクだから♡
2.時代の狭間のめんどくささ
これ、完全に主観なので、「自分もそう思う!」って方がいたらぜひコメント頂きたいんですが、やっぱり30代と40代の間に断絶がある気がします。
端的に言うと、もちろん一概には言えないけど、職場で考えてみてください。
20代30代と40代、あんまり仲良くない気がしませんか?
ぼくは30代前半ですが、はっきり言って40代の人たち苦手です。
40代の人たちは、20、30代に対して自分たちと考え方違うって感じてるんじゃないでしょうか?どうですか?
なぜここに断絶があるのか、自分なりに考察してみました。
大きいのは携帯電話と、インターネットの登場だと思います。
今の20代、30代、特に35歳以下の時代になると、中学生の時ケータイを持ってるのが普通の時代になりました。
また、インターネットが一般化してきた時代でもありました。
中学生であっても個人同士が繋がれて、仮想現実に自分の居場所を作れるようになった。
2ちゃんねるやプロフなどが社会現象となり、「電車男」が流行ったりして、アンダーグラウンドか土の上にで始めた時代でもありました。
なんか懐かしいですね。懐かしいのはまたあの頃と今は違うからなのでしょう。
こうやって考えてみると、20、30代と40代の間にはコミュニケーション方法の上でおおきな違いがあるように思います。
別にリアルで繋がれなくても、ネットに居場所があるから孤独にはならない。だから、リアルでの繋がりにそこまでこだわらない。
だからこそ、職場での上下関係とか、飲みの席での振る舞いについて、めんどくささを感じてしまうのではないか、と。
また、LANケーブルの先にいろんな価値観があることを知っているこの世代は、いわゆる社会の当然のルールだったものに疑問を持ち始めた。
最新の流行は当然の把握 経済の動向も通勤時チェック 純情な精神で入社しワーク 社会人じゃ当然のルールです はぁ?うっせぇうっせぇうっせぇわ
歌詞より
これが当然とは思えなくなってきた20代、30代はこんなことしてキツい社会人生活を送るよりも、自分に隠された才能を発揮しさせすればもっと認めてもらえるんじゃないかと思い始めた。
「うっせえわ」の歌詞を再び引用すると
一切合切凡庸なあなたじゃわからないかもね
頭の出来が違うので問題はナシ
絶対絶対現代の代弁者は私やろがい
私が俗に言う天才です
歌詞より
このように、自らを高く持ち上げるような言葉が多い。
LANケーブルの先の広い世界のどこかにわたしが天才として活躍できる場があると思うことで今の状況を耐えているとは考えられないかと思うわけです。
これは自分の所属するコミュニティしか居場所がなかった40代の人たちにはない思考回路です。
つまり、20、30代は40代の人たちには組み込まれていない回路で思考している。
だから、わかり合えないのです。
だって20代、30代は、40代が自分の居場所を守るために耐えてきた理不尽を「それ意味あるんですか?」でかわして許されるんですから、40代にとっては気持ち良くない。
あなたが思うより健康です
歌詞より
初めて聞いた時からこの歌詞がとても印象的だったのですが、20代、30代にとってはそういう態度を取るのは普通=健康なのです。
でも40代から見れば、仮想現実に居場所を求めるなんて違う=不健康に見えるから、20代、30代は健康です、と宣言しなければならないのだと思います。
まとめると、この「うっせえわ」という曲は、もちろん中高生や大学生にもバズってましたが、本当は世界初の「ケータイ、インターネットを経験して育った子ども」が大人になった世代が、前の世代と戦う曲だったといえるのではないか、というのがせんせいの見解ですがいかがですか?
ちなみに、会社に依存しない生き方、とか、自分で稼ぐという生き方をしようと積極的に動いている世代、それで結果を出している世代も20代30代だと言うことを申し添えておきます。
3.まぁ、言い訳しないようにしましょう
この考察は、20代30代と40代どちらがいいかって話じゃありません。
あくまで、なぜこの曲が流行ったのかっていうことの考察です。
自分のこと天才って言っちゃったり、思い上がりも甚だしいので、肩持つのもまぁどうかなと思いますが、こういう断絶があることは知っておいて損はないだろうと思います。
あと、一番大事なのは、だからと言って、コミュニケーションを疎かにしていいってわけじゃないってことだと思います。
摩擦はあれど、それを言い訳にしてコミュニケーションから逃げちゃいけないと。
人間の悩みのほぼすべては人間関係と言いますから、この考察があなたにとって少しでも心を軽くするものであれば嬉しいです!!

まとめ
「うっせえわ」は実はインターネット世代が、その前の世代に挑戦状を叩きつける曲だ!
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